特許と認可

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    東京電力の損害賠償問題で、国民の負担が取り立たされている内容のテレビが先日HTB(学べるニュース)で放送されていた。

    結局なんだかんだ言っても、国民負担は免れない内容であった。義捐金を出すと思えば皆で電気料金を多く払ってもいいような気がするが、今後電力不足による電気の節約をしていこうと呼びかけている最中、矛盾さが残るような・・・

    今回、番組で紹介した内容は、電力会社の儲かる仕組みである、電気料金の設定方法にその仕組みがあるらしく、まず役員報酬(平均年収3700万円)、社員給与(平均年収757万)など、他燃料コスト等の経費すべてを計算して出した金額にさらに利益を上乗せした金額が電気料金として算出されるらしい。

    これだと赤字になりようがない。

    実際、今まで株式投資の世界では「東京電力株」は安定株とよくアナリストが推薦していたのを覚えている、初心者の株式投資家にはもってこいの株で価格の上下動が少なく手を出しやすいと言われていたのはこの儲かる仕組みがあったからなのだろう。

    今となっては、安定株の毎年の配当金をあてにして定年後の老後の足しにと退職金をつぎ込んだ団塊世代の方々の悲痛な叫び声が聞こえてきそうである。

    まさしく「東電ショック」としか言いようがない。

    http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9501.T&ct=z&t=ay&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v#stayhere


    東電の「儲かる仕組み」についてもう一つ理由があって、それは電力会社に対する国の許可である、国民に電気を供給する場合に国の許可が必要でそれは誰でも彼でもできるわけではないということである、いわゆる「独占企業」。

    むかし、戦前の日本では電力会社が沢山あって、戦後GHQによって制限されたらしい。

    最初、東電は「東京電燈」という名の民間会社だったらしく、戦前は普通の民間企業が電気事業をこぞって立ち上げたもんだから東日本ではドイツの発電機、西日本ではアメリカの発電機って感じになっちゃって東と西でヘルツが分かれちゃったらしい。

    国の事業であれば、将来的なことを見据えて、途中からでも「統一しましょう」的なことにもなったとは思うのですが後の祭りだったのです。

    その独占的な許可はなぜ許されるのか?

    それは、電気事業やガス事業は公共性が強いからです。誰でも彼でも出来るようにすると、価格競争からの価格破壊による電気の供給と質の低下が起こるからです、安かろう悪かろうでは頻繁に停電になってしまって国民生活に支障をきたすことになる「公共の福祉」に影響がでてしまう。

    そういった理由から、国は電気事業をまちがいなくおこなう能力のあるものを審査して「許可」を出し、法律の範囲内で(電気事業法)その者に供給権を排他的・独占的に与えているのです。

    ここでいわれている「許可」のことを行政法学的には「特許」いう分野にあたるといわれています。(発明の特許とは違う意味)

    「特許」のことを簡単に説明しますと「国が私人に対して排他的・独占的権利を特別に許可する」行為であるといえます。

    行政行為の中には「命令的行為」と「形成的行為」とに分類され命令的行為は行政権が私人に対し事業としておこなう行動の「すること」「しないこと」を規制する行為。

    形成的行為は、行政権が私人に対し事業としておこなう行動の法的効果をコントロールする行為であるといわれています。

    ここでの「いわれています」といういいまわしは理論上として言われているからであって、法律できめられているわけではないからです。

    さてこの二つに分類された行政行為のうち「特許」は「形成的行為」の仲間になります。

    そして、「形成的行為」の仲間には「特許」の他に「認可」という行為がありまして「私人間の法律行為を補充して法的効果を完成させる」役割をもった行為であり代表的なのが、農地の転売などの「許可」が理論上は「認可」にあたります。

    ここで注意したいのが、今回、問題となっている電気料金です。

    電気料金の設定には、実は国(経済産業大臣)の「認可」が必要だということです。ガス料金も同じです。この認可を受けやすくするのに東電は天下りの温床となっているといわれています。それは置いといて。

    この電気・ガス事業を行う場合には、国の許可が必要でありそれを行政行為の「特許」といい。また、その電気・ガス料金の設定は、国の「認可」が必要でありそれを行政行為の「認可」という。

    同じ電気事業でも行政法学的にはこのように分類されるということです。


    「命令的行為」と「形成的行為」

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